講座レポート:第2回生産環境管理(土壌)講座を開催しました

2018/10/24

「フルボディとしての土を見る -そもそも論を振りかえる- 」というテーマで,農業環境変動研究センター土壌資源評価ユニットの大倉利明先生による2回目の講義が行われました。
良い土と長く付き合うためには,土の成り立ちや土壌の種類(固有の名前)を知り,普段目にすることのない土壌断面について,標本(土壌モノリス)を見ながら説明を受けたことで,土壌を根源的に理解する必要性を実感したようです。
後半は,生産安定や収量向上を目的にした土地改良が上手くいかない事例,農薬によるセンチュウ防除の効果が低い事例,耕起・不耕起の違いや堆肥連用による物理性変化の事例など,土壌を深くまで見ないとわからない事実があることを認識できました。
土はかけがえのない環境であり,適切に土壌を管理する農業をしていくことで,良い土を次代に引き継ぐ大切さを考えるきっかけになったと思われます。本講座は,ほかでは聞けない内容であり,次年度も継続して開催する予定です。

開催日 平成30年10月24日(火)13:30~16:60
会場 農研機構 農業環境変動研究センター農業環境インベントリー展示館
参加人数 20名