講座レポート:令和5年度 いばらき農業アカデミー有機農業講座「アイガモロボ現地検討会」

2023/11/7

現地での実演の様子

実演したアイガモロボ

 儲かる農業を実現する手段として、環境への配慮と農作物の高付加価値化を両立する有機農業や、経営規模の拡大に必要な作業の省力化・効率化へ寄与するスマート農業技術への関心が高まっています。このたび、有機農業とスマート農業の双方の側面を持つ「スマート農機を用いた有機米生産」について、生産者や市町村等の農業関係者に紹介し、県内各地へ普及することを目的に検討会を開催しました。
 坂東地域農業改良普及センターからは、スマート農機を活用した次世代型水稲有機栽培モデルの確立に向けた取組として、雑草抑制に有効な自動水深管理システムにより、農家慣行と比較し深水管理作業時間を50%以上削減したことや、アイガモロボの導入により機械除草回数を1~2回削減した実証結果について説明しました。
 続いて、アイガモロボを活用している経営体及び農機メーカー担当者より、実演とその製品特性・使い方について説明し、有機米生産に取り組むメリットや、アイガモロボが航行しやすいほ場環境等について活発な意見交換が行われました。
 さらに、農業総合センターからは、「スマート農業導入の手引き」等のマニュアルを活用したスマート農機の導入推進状況や、有機農業に取り組む生産者に対して効果的かつ効率的な栽培技術指導等を行う「有機農業技術推進チーム」の活動について紹介しました。
 農業総合センターは、引き続き有機農業の推進と、生産現場へのスマート農機の導入支援に取り組んでまいります。

開催日 令和5年度5月30日(火) 13:30~15:15
会場 (有)アグリ山﨑現地圃場
参加人数 81名