いばらき農業アカデミーとは

学びたいこと、学べます。伸ばしたいこと、伸ばせます。

茨城県では平成29年度より、農業経営者から中核的な農業者、新規就農者等を対象として、本県が持つ恵まれた教育、研修、研究環境を活かし、農業経営者育成講座や先進農業技術講座などの幅広い学びの場を設定し、産地を支える経営感覚に優れた経営体を育成するため「いばらき農業アカデミー」を開講しています。
「いばらき農業アカデミー」は、意欲ある農業者や農業を志す方々を対象に、農業経営や先進技術などに関するさまざまな学びの場を提供します。

対象者

おもに農業経営者を中心とし、経営力の向上を目指すための講座をご用意しました。さらに、新規就農者や就農希望者、学生など、さまざまな立場の方に参加していただける講座も充実しています。

連携機関

茨城県内を中心に多くの農業関連団体や教育機関と連携しています。

おもな連携機関

茨城大学
筑波大学
東京農業大学
国立研究開発法人農研機構
鯉淵学園農業栄養専門学校
日本農業実践学園
茨城県農業経営士協会
茨城県女性農業士会
茨城県青年農業士連絡協議会

農業関連高等学校
JA茨城県中央会
JA全農いばらき
一般社団法人茨城県農業会議
公益社団法人茨城県農林振興公社
その他NPO法人、民間企業など

おもな講座

「経営高度化講座群」

「経営者マインド」の向上に必要なノウハウを習得するための講座です。

「生産技術講座群」

先進農業技術や土壌、病害虫、農業機械、食品衛生、畜産などが学べる講座です。

「特別講座群」

既定講座のほか、制度や幅広い知識を補強する講座です。

くわしくは「講座のご紹介」をご覧ください

受講生の声

有限会社長野園

花水理夫さん(境町)

有限会社長野園では、日本茶の生産を中心に、自社の紅茶生産設備を活用した製茶作業や、品種ごとの個性を活かしたブレンド、さらには和紅茶、緑茶、ほうじ茶への加工まで手掛け、品質の高い製品を自社で販売しています。2022年には「国産紅茶グランプリ2022」にて金賞を受賞しました。また、新たなティーブランド「TEAISM」をスタート、「TEAISM SHOP」をオープンしました。

講座体験談
リーダー農業経営者育成講座では、経営について基礎基本から学び、5年後の経営発展モデルを作成することによって、目標の明確化につながりました。さらに、この講座で出会った受講生とは互いに刺激し合える貴重な関係を築くことができました。
また、経営のパートナーである妻が、女性農業経営者育成講座を受講したことで、経営目標の共有や相互理解につながり、大きな強みとなりました。今後も、日本茶や和紅茶の魅力を伝える事業に取り組んでいきたいと思います。

株式会社光ファーム

篠塚朋子さん(境町)

株式会社光ファームは、境町を中心に水稲50ha、六条大麦32ha、パン用小麦28ha、そば36haを栽培、人事評価制度を取り入れ、人材育成にも力を入れて取り組んでいます。また、平成30年度の「全国そば優良生産表彰」では、農林水産大臣賞を受賞しました。代表取締役社長の光一氏とともに、ご夫婦で役割分担と協力をしながら会社を経営しています。

講座体験談
女性農業経営者育成講座には、茨城県内の女性ネットワークを作りたいという思いから応募しました。講座を受講するうちに、「5年後、10年後のプランを立てる」という経営発展モデルの作成に魅力を感じ、女性ネットワークを作ることだけでなく、経営をしっかりと学ぶことがもう一つの目標となりました。
講座の受講後は、会社でのマネジメント役としての意識が一層強まり、組織化に向けて従業員の育成に注力し、人事評価制度の導入やキャリアマップの見える化に取り組みました。
今後は、次期経営者の育成とともに、各部門のチームリーダーを中心に自走できる組織づくりを進め、50年、100年続く経営体の基礎を築いていきたいと考えています。

株式会社ヤッカ

勝俣良さん(桜川市)

以前働いていた農業法人での農場責任者としての経験を生かし、 2013年に茨城県桜川市で「株式会社ヤッカ」を設立、顧客ニーズに合わせた契約販売として、カット向けの野菜(小松菜やキャベツなど)や直売所向けの多品目の野菜を栽培しています。これまでの経験を基に、栽培指標や生産管理計画を数字化し、優れた経営分析を実施することで、安定した経営を実現する新しい農業を目指すとともに、就農支援に注力し、若手人材育成にも取り組んでいます。

講座体験談
リーダー農業経営者育成講座を受講したことで、経営における数字の見方を習得できました。さらに、原価計算を行うことで、経営を数字で捉えられるようになり、経営の見える化につながりました。また、ヤングファーマーズ・ミーティングの分科会講師を経験したことにより、新規就農者から相談を受ける機会が増えました。その際には、講座で学んだ事業計画の立て方やシミュレーションがとても役立っています。今後も安定的な経営を実現する新しい農業の実現を目指して取り組んでいきます。