講座レポート: 野生鳥獣による農作物被害対策担当者研修 中級編第2回「集落環境診断編」

2020/11/19

 11月6日(金)に、野生鳥獣による農作物被害対策担当者研修「中級編第2回:集落環境診断編」を開催いたしました。講師には、長岡技術科学大学の山本麻希准教授をお招きしました。
 午前の部では、集落環境診断の目的・進め方を学んだ後、実際に集落を歩きながら、鳥獣の痕跡、侵入経路、果樹や森林の整備状況、侵入防止柵の維持管理状況を確認しました。
 午後の部では、3グループに分かれ、午前中に確認した内容を地図上に書き込み、集落の状況を可視化した後、集落の課題を整理、その対策を考えるグループワークを実施しました。
 研修全体を通し、集落環境診断の手法及び住民、行政、鳥獣被害対策の専門家、三者で取り組む被害対策の重要性を学ぶことができる研修となりました。

開催日 令和2年11月6日(金)
会場 朝日里山学校 多目的ホール
参加人数 19名

講師コメント

 集落環境診断は集落住民と行政担当者の参加が必須。日頃から集落内で被害対策の勉強会を行い、集落環境診断後は実際に対策を実行、その効果検証まで行う。被害対策に取り組む際は、まず、住民同士で課題や対策を話し合う。また、被害対策に取り組むメンバーは固定化しやすいため、鳥獣害に興味のない人に鳥獣害の現状・対策を知ってもらい、対策に取り組む仲間を増やしていくことも大切。

受講者の声

・集落環境診断に初めて取り組み、思っていたよりも課題があることが分かり、勉強になった。
・鳥獣の侵入経路、被害を出している獣種を地図上に示し、情報を可視化することで、鳥獣侵入の原因箇所、移動ルート、また集落の対策状況などがよく分かった。